しんどい後期

産後にやってくる、喜びと背中合わせの試練を前に、妊娠後期の事を書き記しておきたい。こんなにも重怠くしんどい感覚すらも1ミクロンも思い返せないくらい、産後には産後のもろもろがあって、それらにあっという間に埋め尽くされて無かったものの様に忘れ去られてしまうから…

入院中のベッドの上から、2回目の出産を直前に控えて。。

お腹は一見、柔らかく膨らんでいるように見えて、実際はパンパンに張り詰めている。かなり大きく、人並み以上にせり出た私のお腹…皮一枚の下にはすぐに赤ちゃんがいるんじゃなかろうかというくらい、手やら足やらで内側から押されるとその度によじれてピリピリと亀裂が入るようにチクチク痛みがある。痛みはこの段は皮膚が張る感じの痛み。

張りの種類によっては、お腹が変形しながら内側から外側広範囲に広がっていく痛みに近い違和感を伴うものも…。子宮収縮によって硬く固く張り詰める。。しばらく動けない。。お腹の中から表面まで石みたいにカチカチ。

胸のアンダー部にはパンパンに張り詰めたお腹が接して、お風呂の椅子に座るときや湯船につかるときは胸と腹部が一体となった感じでくっつく。胸のアンダー側もお腹側も、お互い圧迫し合っている感じの違和感がなんともいえない。

前にせり出たお腹は、お風呂の椅子の様な低いものに座ると、大腿部から膝にかけてぴったりと乗っかってしまうくらい驚くほどに前に突き出ている。考えられないくらい皮膚が伸びている。。鏡で姿を見るたび自分でもおののくほど。。。

あ~またかぁ…とシンドさが倍増するシチュエーションは、何か物を地面に床に落としてしまったとき。これを拾うという行為がこの上なく気だるくシンドい。上体を折りたたんで物を拾う格好が、ヒョイとできない。やっとの思いでエイっと拾って今度は上体を起き上がらせるのに一苦労。腹圧がなるべくかからないように呼吸しながら…それでもエイショ、ヨイショと自然と息が漏れてしまう。

妊娠後期に入ったばかりの頃のお腹のハリ感と、終盤のお腹のハリ感とは、全く別物だなぁと感じる。1人目の妊娠中、後期終盤のあまりの動けなさ度合いにおどろいた記憶があるけれど…今まさに、そうだそうだこんな感じだったとまた今それを実感中。。

単なる子宮収縮しているハリ、硬さだけでなく、中で赤ちゃんが固まって動けないんじゃないかと思う様なよじれた感じ、腹部の奥底の方から掻き回されるようなよじれと共にやって来る収縮。動けなくなってしまう。

夜、寝る体勢になり横たわると、子宮口ってここなんだろう、ここから頭が出て来るんだろうなと分かるくらいに内側から赤ちゃんが接しているのか押しているのか…その部分が圧迫感をうけるたびに、膜が破けて羊水が出てきてしまうんじゃないかと思わず身をかがめてしまうことが、ここ数日よくあった。。

日が明けてすぐ、深夜に破水。入院してから今15時間くらい経つ。分娩準備室のベッドの上でこれを書いている。

まだ陣痛がこない…もう間もなく、またあの陣痛との戦いが始まるのかと思うとひるんでしまうけれど、、

赤ちゃんを導けるよう、がんばろう!

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